疲労き裂進展における荷重の設定は、最大値、最小値を指定しますが、その設定の仕方は以下の規則に従います。

(MAX)最大値荷重条件

(MIN)最小値荷重条件

ここで注意が必要なのは、荷重条件の表記の仕方は、これ以前に定義されたK値の計算条件の書式に従わなければならないことです。以下に例を示します。

(例1)K-2-a-1に対する解析例

+K-2-a-1
Ro:57.5[mm]
Ri:48.5[mm]
a:4.0[mm]
c:12.0[mm]
Series:200,0,0,0[MPa]
-K-2-a-1
KCALC
+MF-5-1-1
*疲労き裂進展データ
R:0
Nmax:1000
dN:100
Np:100
(MIN)Series:0,0,0,0[MPa]
(MAX)Series:600,0,0,0[MPa]
-MF-5-1-1
FATIGUE

上記の場合、K-2-a-1では、荷重条件を応力級数近似で与えることになっているため、疲労き裂進展についてもこれに対応して最大値、最小値を応力級数近似で与える必要があります。

(例2)K-1-a-1に対する解析例

+K-1-a-1
t:40[mm]
b:100[mm]
a:20[mm]
c:30[mm]
P:2000000[N]
-K-1-a-1
KCALC
+MF-5-1-1
*疲労き裂進展データ
R:0.0
Nmax:1000
dN:1
Np:100
(MIN)P:100[N]
(MAX)P:1e6[N]
-MF-5-1-1
FATIGUE

この場合には、K-1-a-1の解析の荷重条件がPに対して設定するので、最大値、最小値もPに対して設定しなければなりません。つまり、常に、K値の解析における荷重条件と同じ表記を用いなければなりません。