[質問]

Ver 1.20で下記のコマンドを実行したところ、計算結果がおかしい。

+K-2-k-2
R:60[mm]
t:10[mm]
c:62.8[mm]
P:0[N]
M:1.96e4[N_m]
-K-2-k-2
+L-2-k
-L-2-k
K2L
+M-Exam1
*P.379の例題
Su:490[MPa]
Sy:313.6[MPa]
Sf:313.6[MPa]
E:192[GPa]
Nu:0.3
J1c:0.784[MN/m]
-M-Exam1
R6

[回答]

まず、Ver1.20には、次の2箇所の不具合がみつかりました
1.L-2-kの計算が一部間違っている
2.K2Lコマンドの一部に誤りがあった

これらの、バグは、Ver 1.21で修正しました。ところで、Ver1.21を用いても上記のコマンド配列では正しく計算が
行われません。問題は、K2Lコマンドの使い方にあります。ハンドブックによるとK-2-k-2では構造形状をRとtで
指定しているのに対して、L-2-kでは、Ro,Riで指示しています。K2Lコマンドでは、Kの計算条件のコピーをその
ままL-2-kに渡すのみなので、L-2-kの計算時に、Ro,Riの情報が与えられていないことになります。このことを
避けるためには、下記のようにKの条件指定にあらゆる表現形式を含めておきます。

+K-2-k-2
R:60[mm]
Ro:65[mm]
Ri:55[mm]
t:10[mm]
c:62.8[mm]
P:0[N]
M:1.96e4[N_m]
-K-2-k-2
+L-2-k
-L-2-k
K2L
+M-Exam1
*P.379の例題
Su:490[MPa]
Sy:313.6[MPa]
Sf:313.6[MPa]
E:192[GPa]
Nu:0.3
J1c:0.784[MN/m]
-M-Exam1
R6

このような方式はスマートではありませんが、今のところこれ以上の方法が見つかりません。何かよい方法
があれば、ご教示いただけると幸いです。