「締結・接合・接着部のCAE用モデリング及び評価技術の構築」分科会 WG1参加者各位 2006-11 東京大学大学院工学系研究科機械工学専攻 泉聡志 お世話になっております。 2006年10月25日(水)に開催されました二回目の勉強会で勉強会は終了とします。資料は、以下のホームページにUPされています。IDはKIKAI, PWはWG1となっております。 http://www.fml.t.u-tokyo.ac.jp/~izumi/Bolt/WG/index.htm 今後は、WG1の正式な活動として、第二回目の勉強会で提案させていただいたベンチマークモデルに対して、皆様のそれぞれの手法で検討していただき、その結果を持ち寄り、それぞれのモデリングの長所・短所などを議論して、モデリングの指針を構築して行きたいと考えております。 ベンチマークモデルは、二枚板のモデルとフランジのモデルを用意しました。前者は岐阜大学の実験とリンクしております。後者も何らかの実験と結びつけることを検討中です。モデリングは、非締結体のモデリングとボルトナットのモデリングの二種類を考慮する必要があります。 非締結体のモデリングは A,非締結体間に接触要素を用いないで一体として扱う場合 B,非締結体間に接触要素を用いる場合 があります。 ボルトナットのモデリングは、おおまかに分類すると、 1.ボルト穴を開けずに、バネや剛体等で結合する方法(接触要素を不使用) 2.ボルト穴を開けて、トラス要素・剛体要素等で連結する方法(接触要素を不使用) 3.ボルト穴を開けて、ソリッド要素でリベットでモデリングする方法(接触要素を使用) 4.ボルト穴を開けて、ソリッド要素でねじ面まで含めてモデリングする方法(接触要素を使用) があると考えられます。また、組み合わせ(A−1,2)によっては、全く接触要素を用いない線形モデリングも可能かと思います。Bと3の組み合わせが最近良く行われいているモデリング。 それぞれ、お持ちのコードで、普段使われている手法で評価をお願いしたいと思います。様々なモデリングが可能ならば歓迎です。東京大学では、ねじ面まで含めたモデリングを中心に非線形性が高いモデリングに挑戦します。  二枚板のモデルは、剛性(並進変位ー並進力の関係)、強度、限界すべり量、ゆるみの臨界荷重などが評価項目です。  フランジのモデルは、強度、ゆるみ、ガスケットの面圧などが評価項目です。  不明な点・改善に関する提案は、泉までお問い合わせ下さい。解析ファイル、形状のデジタルデータ等可能な限りのデータはお出ししますのでご相談下さい。また、自社で解析が難しい場合は、手法を教えていただければ、私の研究室で実施することも可能です。  また、WGの第一回を12月中旬に開催したいと考えております。後日日程調整させていただきますので、よろしくお願いします。会場は、東京大学本郷を予定しております。